石川直樹 写真集「Kagoshima Archipelago」

世界的に活躍中の写真家・石川直樹の写真集です。
現代美術館での大規模企画展開催のタイミングで撮りためていた鹿児島が舞台の作品を一冊に収めました。A3ポスター付きです。

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多島海としての鹿児島

「最北の県境から最南の与論島まではおよそ600キロ。距離でいえば東京よりもアジアに近い。そのため、鹿児島の離島はアジアへと、より広く開かれた場所のように感じる。陸続きではなく島であることによって、他の地域との同質化や均質化をまぬがれ、それぞれの島には異なる方言や民族文化が保存されることになった。鹿児島県を境界線の内側で考えるのではなく、日本列島という島々の連なりの一部として、あるいはアジアという広大な地域の一部として、広く柔らかく考えてみるのに一番適した場所が、ぼくはこうした離島だと思う。」

石川直樹は18歳の時から幾度となく鹿児島を訪れてきた。
彼が撮影した人々の文化や自然、そして「多島海=アーキペラゴ」としての鹿児島の風土が、本書に余すことなく収められている。
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仕様:H178mm×W153mm
並製本
88ページ/小口折り
A3ポスター挟み込み

出版社:(株)FCR
発売日:2019年12月15日
  • 2,000円(税182円)